top of page

【実施レポート】<トーキング・コワーキング・スタディツアー> #3 島根県松江市「enun」編

ワーケーションから「関係人口」へ

2026年3月18日・19日、地域のコワーキング運営ノウハウを学ぶスタディツアー(コワーキング協同組合主催)が、松江市内のコワーキングスペース「enun」にて開催されました。 本ツアーはワーケーションの一環として位置づけられ、島根県内はもとより、四国や東京などからコワーキングやコミュニティ運営に携わる多様な参加者が集い、松江市における実践的な取り組みに触れていただく機会となりました。


近年、松江市内では複数のコワーキングスペースが開設され、ワーケーション中でも快適に働ける環境が整いつつあります。これらの拠点は単なる「働く場所」にとどまらず、地域との関わりを生み出す“場”としての役割も担っています。


中でも「コワーキングスペースenun(縁雲)」は、松江式ワーケーションをきっかけに来訪した方々が、その後も関係人口として企画段階から関わりながら誕生した拠点であり、現在では松江式ワーケーションの象徴的な拠点の一つとなっています。 今回のツアーでは、ワーケーションを契機に松江市と継続的に関わっている方々にも参加いただき、「松江が第2のふるさととなる理由」について語っていただきました。


ワーケーションが生む“その先”の関係性

松江市では、ワーケーションを「一時的な滞在」で終わらせません。訪れた人が地域と継続的に関わる「関係人口」へと発展していく好循環が生まれています。


2019年から松江市と一緒にワーケーションを推進してきたワークアット株式会社では、ワーケーションで松江を訪れていただいた方々を『work@アンバサダー』として、松江を応援するコミュニティ運営を行っています。


また、コワーキングスペースenunでは地域・世代を越えたコミュニティが拡大しており、ワーケーション参加者が継続的に松江の情報に触れ、地域課題解決プロジェクトをはじめとした様々な企画に参加しながら松江との関わりを持ち続けています。


なぜ松江に何度も足を運び、地域課題解決のプロジェクトに関わり続けるのでしょうか。その背景には、次のような動機や魅力があります。


1.地域のビジョンへの共感

地域で挑戦する事業者やリーダーの想いに触れることで、「この人たちと一緒に何かを実現したい」という共感が生まれます。単なる仕事を超えた、共創の原動力です。


2.自己成長を促す“越境体験”

都市部での業務とは異なり、「地域に何を残せるか」という視点でのプロジェクト参画は、新たなスキルや価値観の獲得につながります。参加者にとっても、自身の可能性を広げる機会となっています。


3.偶発的なコラボレーションの魅力

 専門家と非専門家がフラットに関わりながら、アイデアを形にしていくプロセスは、日常では得難い刺激に満ちています。異なる背景を持つ人々の出会いが、新しい価値を生み出しています。

enunの成り立ちを振り返る関西在住の夛田さんと浅利観光の植田社長 「プロジェクトに関わったことで、より松江が身近になり”帰る場所”となった(夛田さん)」

IT企業勤務の東京在住渡辺さん

「顔の見えない多数のユーザーに向けた普段の仕事とは異なり、”この地域に何を残せるか””誰に届くのか”を実感できる環境は、仕事とは違う尺度での面白さがあり自己成長につながっている」


「また来たい」と思える人の力 コミュニティの力

「自分が何をできるだろうか」と主体的に考えられる”余白”が地域にあることが、参加者にとって大きなやりがいとなります。さらに、地域の歴史や文化に触れ、人とのつながりが広がることで、関係性はより深まっていきます。


参加者の声からは、地域の人々の熱量や想いに触れ対話を通じて深い愛着が醸成され、松江市が「また関わりたい場所」へと変化していく様子がうかがえます。

外資系IT企業に勤務し関西在住の原さんは、リモートワークをしながら全国を巡っている。

「観光で初めて訪れた時から大好きだった松江。松江は心身の状態も業務パフォーマンスも向上する感覚がある。好奇心、リスペクト、コミュニケーションを大切に地域の方とも関係を構築している。」


松江市とワーケーションパートナーシップ協定を結ぶ富士通株式会社社員の鈴木さん

個人でも何度も島根を訪れ、訪問回数はまもなく3桁に。「リピートにつながるのはやっぱりそこにいる人の熱量とか魅力とか、どうしたいっていう思いとか。そういうところに共感すると、また次も関わりたいなという気持ちになってくる。」


都市部で暮らすアンバサダーからは、松江式ワーケーションの推進、二地域居住や移住・定住についても地域外ならではの視点で斬新なアイディアが出された。


自分らしい働き方を実現できるワーケーション拠点の拡大

松江市内では近年、個性豊かなコワーキングスペースが次々と生まれ、ワーケーションの過ごし方にも広がりが出てきました。 「どこで働くか」「どう過ごすか」を自分らしく選べる環境が整ってきたことで、松江でのワーケーションは、より快適に、より充実したものになっています。


仕事に集中できる場所、地域の人と交流が生まれる場所、景色や空気を感じながらリフレッシュできる場所――。 多様な拠点があることで、その日の気分や目的に合わせた滞在が可能となり、仕事だけでなく滞在全体の満足度も高まっています。


仕事をする場所としてはもちろん、宍道湖の景色や空気感を楽しみながら心身を整えることができるため、働くことと休むことを心地よく両立できます。


こうした拠点の充実が、松江でのワーケーションの魅力と満足度をさらに高めています。


松江しんじ湖温泉駅から車で約5分。宍道湖畔にあるコワーキングスペースsuomiには、こだわりのフィンランド式サウナと最新鋭のマシーンを備えたフィットネスも併設。


水面を行き交う水鳥や広がる空を眺めながらの外気浴は格別。仕事前後のサウナをワーケーション中のリフレッシュのひとときとして楽しむファンも多い。


松江から広がる、新しい地域との関わり方

ワーケーションは、単なる働き方の選択肢ではなく、人と地域の新しい関係性を築く入口です。


“また来たい”という想いが、“これからも関わりたい”へ発展するよう、松江市では今後も取り組みを進めていきます。 


その変化を生み出す場が、松江にはあります。


今後は、地域課題解決型の企画なども展開しながら、松江式ワーケーションのさらなる充実を図っていきます。

 
 
 

コメント


bottom of page